早期に診断・治療しなければ命に関わることも
腸重積は乳幼児期に発症する急性疾患で、早期に診断・対応しなければ重篤な状態になりうることもある疾患です。症状としては、間欠的な腹痛(不機嫌)、緑色嘔吐、さらに血便などが見られます。口側の腸管(多くは小腸)が肛門側の腸管内(多くは大腸)に“はまり込んでしまう”状態で、これはエコー検査で診断が可能です。腸重積であることがわかれば、一般にはガストログラフィン注腸により重積部に圧をかけて整復を行います。当院ではその処置を行っていますが、一般には治療はクリニックではなく病院で行われるものになりますので、先にあげた症状が見られれば、早めに受診をされることをお勧めします。ロタウイルスの予防接種が定期接種化されてから、腸重積が減った印象はありますが、乳幼児期には常にその可能性を頭にいれておくべき疾患です。
- あきるの杜きずなクリニック
- 小高 哲郎 院長
- あきる野市/五日市/武蔵五日市駅
- ●小児科 ●内科 ●外科 ●小児外科