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  • 不安神経症[パニック障害]

早期の介入が効果的な治療結果につながる

パニック障害は、予期せぬ突然のパニック発作を繰り返し経験する不安障害です。パニック発作とは、激しい恐怖や不安を伴う急性の症状で、通常は数分以内にピークに達し、5〜20分間続きます。日本でも決して珍しい疾患ではなく、適切な治療により症状の改善が期待できます。

主な症状
パニック発作の症状は身体的なものと心理的なものに分けられます。

身体的症状:
動悸・心拍数の増加
胸痛や胸部の不快感
息切れや窒息感
発汗や震え
めまい、ふらつき
吐き気や腹部の不快感
手足のしびれ

心理的症状:
強い恐怖感や制御不能感
非現実感や離人感
死の恐怖
再び発作が起こることへの強い心配

これらの症状は生命を脅かす状態に似ているため、多くの方が救急医療を求めることがあります。また、発作への恐怖から日常活動を避けるようになり、生活の質が著しく低下する可能性があります。

原因
パニック障害の発症には複数の要因が関与しています

遺伝的・生物学的要因:
家族歴や脳内の神経伝達物質(セロトニンやドーパミンなど)のバランスの乱れ

心理社会的・環境的要因:
トラウマ的な生活上の出来事、高い感受性、完璧主義、ストレスの多い状況への曝露

これらの要因が複合的に作用し、パニック障害の発症につながると考えられています。

治療法
パニック障害の治療は、薬物療法と心理療法の組み合わせが効果的です。
心理療法:
認知行動療法(CBT)が主要な治療法で、不安を引き起こす思考パターンと回避行動に対処します。マインドフルネスベースの認知療法も効果的な選択肢です。

薬物療法:
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)が第一選択薬として推奨されています。これらの薬は通常4〜6週間で効果が現れます。

セルフケア戦略(定期的な運動、規則正しい生活、刺激物の回避など)を組み合わせた包括的なアプローチにより、より効果的な治療結果が期待できます。

予後
適切な治療により、パニック障害の予後は一般的に良好です。患者の約30〜40%は長期間の症状のない期間を達成でき、別の50%は日常生活に支障のない軽度の症状のみを経験します。早期の介入が最も効果的な治療結果につながることを覚えておいてください。

片山 渚 院長
五反田ストレスケアクリニック
片山 渚 院長
品川区/東五反田/五反田駅
●精神科 ●心療内科
  • 加齢黄斑変性症

見えにくさを感じたら、早めの受診を心がけてほしい

加齢黄斑変性症は文字どおり、加齢によって網膜の中心部分にある“黄斑”に支障をきたす病気です。黄斑は、ものを見るうえで重要な役割を担っているため、この部位に異常が起こると見えにくさを感じるようになったり、ものが歪んで見えるようになったりして最終的には視力を失うことになりかねません。

加齢黄斑変性症は黄斑部に異常な血管が生じることで発症するため、治療では異常な血管の活動を抑制する薬剤を硝子体に注入する“硝子体注射”が基本になります。ただし異常な血管が発達して広範な出血を生じるようになってしまうと、治療をしても十分な効果を期待できなくなってしまうため、早めの受診がすすめられます。

高齢化が進む日本において、加齢黄斑変性症は失明率の原因トップ3に入る病気です。とはいえ病気の原因は加齢によるものですから、明確な予防法が確立されているわけではありません。黄斑は網膜の中央にあり、何らかの症状があれば異変に気付きやすいため、眼科検診を受けることや見えにくさなどが気になるときは早めに医療機関を受診することが大事です。

木戸口 裕 院長
鳩ケ谷きどぐち眼科
木戸口 裕 院長
川口市/桜町/新井宿駅
●眼科
  • 黄斑上膜

『黄斑上膜』は手術が必要な病気?

黄斑上膜の原因は「特発性」と「続発性」があります。特発性は加齢によって起こり、続発性は網膜剥離などを起こした後に目に何らかの炎症があって膜ができることによって発症をします。症状は視力低下ですが、特質には「変視症」というムンクの叫びのように湾曲して見える症状があります。治療法は基本的には手術しかありません。神経の病気なので悪化したものは元には戻らず、深刻化する前に手術や治療をする必要があります。しかしながら視力が低下した状態で手術をしても戻らないことが多い病気でもあるのです。特に変視症までいくと重症度が高く視力は戻りません。視力が回復するとしても白内障と合併していて、白内障を治療したから戻るということはあります。早期発見、早期治療が大切ではありますが、医師によっても判断が分かれるところ。手術ができる医師ならば手術という選択肢もありますが、手術をしない先生であれば視力が落ちていなければいいのでは?と判断してしまうこともあるためです。黄斑上膜は手術をしてある程度進行を止めることができるので、早期手術を実施できるだけの経験やスキルを持ち、患者さんときちんとコミュニケーションを取れる病院であることが大切だと思います。最近はもっと優しい手術で早く戻れる方法もあるので、視力低下をしていないから大丈夫だと思わずに、一度は手術できる医療機関に相談して意見を聞いてみることをおすすめします。

倉員 敏明 院長
くらかず眼科
倉員 敏明 院長
さいたま市見沼区/南中丸/大宮駅
●眼科
  • 腰部脊柱管狭窄症

重症化は外科手術の適応。痛みは自己判断せずに受診を

脊柱管とは神経の通り道のことで、中には黄色靭帯があり、加齢と共にその黄色靭帯が分厚くなり腰部の脊柱管の通り道が狭くなってしまう、これが腰部脊柱管狭窄症です。典型的な症状としてはお尻から太ももの裏の痛みや痺れ、あとは歩くと痛みが出て少し休むと回復する間欠性跛行があります。いわゆる神経痛で、足自体が悪いのではなく、神経の通り道が狭いことで足の方に痛みが発生しているという症状です。治療方法は神経の周りの血流をよくする薬の服用、腰の牽引療法、リハビリテーションなどが挙げられます。理学療法士との運動療法で筋肉を鍛えることで、腰の負担が減って症状が改善することもありますし、症状に応じてブロック注射をすることもあります。腰部脊柱管狭窄症が重症化すると、膀胱直腸障害といって尿が出にくくなる、排泄の感覚がわからなくなることもあり、足の麻痺で体の動きが悪くなるというケースもあります。そうなると外科手術の適応となってしまいます。重症化させないためにも、痛みがあれば自己判断せずに受診すること、筋力アップの体操の指導を受け日々実践していくことが大切です。

丸山 博史 院長
丸山整形外科
丸山 博史 院長
練馬区/東大泉/大泉学園駅
●整形外科 ●リウマチ科 ●リハビリテーション科
  • 大腸がん[直腸がん・結腸がん]

早期であれば内視鏡による治療が可能。予防のためにできることを知り、少しずつ実践していくことが大切

大腸がんは、現在では男女ともに罹患率および死亡率の高いがんのひとつです。特に40歳を過ぎると発症リスクが高まるとされています。しかし、大腸がんは「予防できるがん」「早期に見つければ治るがん」でもあります。だからこそ、今の私たちができることを知り、少しずつ実践していくことが大切です。
最も基本的かつ効果的な対策は、定期的な検診です。便潜血検査は手軽で、多くの自治体で受けることができ、大腸がん発見のきっかけになります。ただし、より確実な早期発見を目指すには、大腸内視鏡検査が有効です。内視鏡検査では、がんを直接確認できるだけでなく、「がんの前段階」である大腸ポリープをその場で切除することができ、発症予防にもつながります。特に、ご家族に大腸がんの既往歴がある方は、早めの検査を強くおすすめします。
また、日々の生活習慣を見直すことも大腸がん予防には有用と考えられます。動物性脂肪や加工肉の多い食事はリスクを高める一方で、野菜・果物・豆類・穀物などに含まれる食物繊維は、腸内環境を整え、有害物質の排出を助ける働きがあります。たとえば、野菜をもう一皿増やす、肉料理の代わりに魚や大豆製品を取り入れるといった、小さな工夫から始めてみましょう。
さらに、運動習慣の確立も予防に効果的と考えられます。運動不足や座りっぱなしの生活は腸の動きを鈍らせ、便秘や腸内環境の悪化を招きます。毎日30分ほどのウォーキングや軽い筋トレでもよいので、無理なく継続できる習慣を意識してみてください。
加えて、喫煙や過度の飲酒も大腸がんのリスクを高めることが分かっています。ストレス解消や習慣の一部になりがちですが、健康への影響を考えて見直す機会を持つことが大切です。
「予防」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、私たちの日々の選択――食事、運動、定期検査――の積み重ねが、将来の健康を大きく左右します。大腸がんは早期であれば内視鏡による治療が可能で、生活への影響も最小限に抑えることができます。まずは検査を受けて、自分の体についての理解を深めましょう。

金子 建介 院長 & 金子 佑香 副院長
新宿内視鏡クリニック
金子 建介 院長 & 金子 佑香 副院長
新宿区/西新宿/西新宿五丁目駅
●内視鏡内科 ●消化器内科 ●内科 ●肛門外科 ●健診・検診
  • 蕁麻疹

蕁麻疹は内服薬を継続することにより症状を抑えることが大切

蕁麻疹は発症してからの期間が6週間以内のものを急性蕁麻疹、6週間を越えたものを慢性蕁麻疹と呼びます。原因としては、食物や薬剤に対するアレルギー反応として生じることもありますが、感染症に伴うものや疲れやストレスなどを背景や悪化因子として生じ、原因がわからないものも多いです。急性蕁麻疹は1か月以内に治ることが多いのですが、慢性蕁麻疹では原因がわからないことが多く、数か月から5~6年など年単位で病気と付き合っていくケースも多いです。

症状は、かゆみを伴うボコボコとした膨疹と呼ばれる発疹を生じることが一般的です。治療は抗ヒスタミン薬の内服が第一選択となりますが、症状の改善がみられない場合には他の薬剤への変更や、増量が可能な薬剤では倍量に服用量を増やしたり、他の薬剤の併用したりします。慢性蕁麻疹の場合は、内服薬を服用することで症状の発症を予防しつつ、徐々に薬の量を減らしていくことが大切です。

特に慢性蕁麻疹では多くのケースで原因を特定することができず、そのような場合には明確な予防策も存在しないのが現状です。まずは薬物療法により皮疹の出現を完全に抑制し、そして内服を継続することで病勢を落ち着かせ、徐々に内服薬を減量し中止していくことが重要となります。したがって、治療期間が長引いても諦めずに根気よく飲み薬を続けることが大切です。

屋代 正晃 院長 屋代 未佳 副院長
こどものくに皮膚科
屋代 正晃 院長 屋代 未佳 副院長
横浜市青葉区/奈良/こどもの国駅
●皮膚科 ●小児皮膚科 ●美容皮膚科
  • 手足口病

夏に流行しやすい手足口病は手洗いと次亜塩素酸消毒で予防を

手足口病は、コクサッキーウイルスとエンテロウイルスによる感染が原因となり発症します。ワンシーズンに1回または2回、感染する可能性がある病気です。5歳以下が90%を占めていますが、大人でも発症する場合もあります。また、感染しても発症しないケースもあるでしょう。特に、夏場に流行りやすく、ウイルスの特性によっても症状は変化します。一般的には3人に1人程度は発熱し、手の平や足の裏、口の中に発疹がみられることが特徴的です。四肢や肛門周辺にも発疹が出る場合も多くみられます。この発疹は赤いだけの場合や、膨らんで水疱のようになる場合もあります。
ウイルスによる感染であり、治療法はありません。対症療法が基本となります。エンテロウイルスは腸内で増えやすい特性があり、下痢などのお腹の症状を伴う子どもが多くみられます。その子の症状に合わせた対症療法を行うことになるでしょう。
これらのウイルスは、アルコール消毒による効果がないため、予防法としては手洗いと次亜塩素酸による消毒が大切になります。手足口病は発症すると、幼稚園や保育園の登園停止になる感染症です。登園再開の目安として、発疹の有無に関係なく「24時間熱がないこと」「いつも通りにごはんが食べられること」が基準となります。とは言え、1~2週間ほどは口や鼻から排菌され、1ヵ月ほどは便から排菌されており、感染力がある状態ということを知っておきましょう。

吉岡  淑隆 院長
つむぎこどもクリニック
吉岡 淑隆 院長
越谷市/レイクタウン/越谷レイクタウン駅
●小児科
  • かぜ[かぜ症候群]

発熱を伴う場合は思わぬ病気が隠れている可能性も。症状が長引くときは医療機関を受診してほしい

一般に「かぜ」として知られるかぜ症候群は、鼻水や咳、発熱などを伴う感染症です。ウイルスなどに感染し、のどの痛みや鼻づまりなど上気道の症状が現れるようになります。よく耳にする「鼻のかぜ」「咳のかぜ」はかぜ症候群で間違いありませんが、「お腹のかぜ」といわれるものは存在せず、正式には「感染性胃腸炎」などの診断がつきます。同じようにかぜ症候群も細かく検査をしてみると「上気道炎」や「急性気管支炎」だと分かることもあります。とはいえコロナ渦においては、発熱があると受診できなかったり、PCR検査しかしてもらえなかったりするケースも少なくないようです。一方で発熱の原因はかぜや新型コロナウイルス感染症に限りませんので、症状が長く続くときは医療機関を受診し。原因となっている病気を見つけてもらうことが大事です。特にお子さんの場合は自分の症状をうまく伝えることができませんから、保護者の方にはぜひ、お子さんの様子に目配りをして適切な対応を取っていただきたいと思います。

遠井 敬大 院長
my CLINIC
遠井 敬大 院長
北本市/石戸/北本駅
●内科 ●小児科 ●外科
  • 関節リウマチ

現在は寛解が目指せる病気。早期診断、早期治療が重要ですので、気になる症状があればすぐに受診を。

関節リウマチは、関節に炎症が起きることで、関節の腫れや痛み、朝のこわばりなどの症状をきたし、関節の変形、動かしづらさを生じる病気です。自己免疫疾患の一つで、本来病原体を排除するための免疫系が、誤って自分自身の関節組織を攻撃してしまうことで関節炎が起こります。特に40〜60代の女性に発症することの多い病気ですが、それ以外の年齢や男性でも発症することがあります。遺伝的要因、外的要因が重なって発症に至ります。外的要因として、歯周病や喫煙の関与が証明されています。関節の炎症が長引くと、関節に変形をきたし、関節が動かしづらくなるなどの機能障害を生じてしまいます。一度変形が生じると、治療によって元に戻すことはできなくなりますので、その前に治療を開始する必要があります。そのためには、早期に関節リウマチと診断することが必要です。また、発症後早期は治療が比較的効きやすく、治療を開始すべき重要な時期とされています。したがって、関節リウマチは早期診断、早期治療が非常に重要です。それにより、より良い状態を目指すことができるようになります。治療は、疾患修飾性抗リウマチ薬という種類のくすりを用いて行います。これにより、痛みをとるだけではなく、病気自体を良くしていきます。その中には生物学的製剤という注射薬やJAK阻害薬という内服薬が含まれ、これらを適切に使うことで従来よりも圧倒的に多くの患者さんにおいて寛解(症状がなく、病気が完全に良くなった状態)を達成することができるようになりました。早期診断、早期治療のため、気になる症状があればリウマチ専門医へご相談ください。

髙橋 広行先生
フォレスト内科リウマチ科クリニック
髙橋 広行先生
大田区/大森中/梅屋敷駅
●内科 ●リウマチ科
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