原因を突き止め、時々に応じた対処が大切
低ナトリウム血症とは、血液中のナトリウム濃度が低い状態のことを指します。この状態は、細胞の動きすべてに関わってきますから、症状も多彩なものになります。例えば、意識がぼんやりしている、吐き気、食欲不振、転倒しやすくなる、といったものです。原因としては、心不全や腎不全、あるいは肝硬変などの容態が悪化した場合が代表的ですが、そのほか、マラソン等、運動で大量に汗をかいてしまい、塩分を充分に補給できずになるケースもあります。
治療としては、利尿剤等を用い、余分な水分を外に出してあげることが優先となります。運動後、脱水が伴っている時は塩分を補ってあげるだけでいいのですが、脱水が伴っていない低ナトリウム血症の状態では、塩分を摂るだけで事足りるとは限りません。原因を突き止め、適切なナトリウム量やバランスを見ながら治療をしていくことが大切です。
- サルスクリニック日本橋
- 山下 徹志 院長
- 中央区/日本橋/日本橋駅
- ●内科 ●腎臓内科 ●糖尿病内科 ●循環器内科